きみを死なせないための物語 4巻
- 作者: 吟鳥子中澤泉汰
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2018/10/16
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
(ネタバレ感想&考察)
きみを死なせないための物語。
近年めずらしい少女漫画×SFで、キャラの関係性に萌える恋愛漫画でもありつつ、社会的契約でパートナーを決める管理社会と優生学的な差別を扱った骨太なディストピアものでもあります。
いまとっても続きが気になる漫画。
4巻は終盤で大きく話が動きました。
リュカさんが見たものは、、、?
ロケット外壁が壊されて外の宇宙見て「嘘だろ」であのカット。
って、つまり「地球は既に存在しない」という表現に見えたけど合ってる?
コロニーのみんなが見ている美しい「地球」は映像的なハリボテのようなもの?
じゃあテザーの先はどこに繋がってるんだ、という話になるので、別の惑星(火星とか、月とか)に実は繋がってるか、もしくは地球は一応は現存してるけど外見も荒廃し変わり果てたもので、人類が未来永劫帰還可能な地球ではないとかかな。そうだとするとあの政府CM皮肉ですね。
そういえば、この漫画宇宙が舞台なのに月が全然見えない(出てこない)ことも伏線なのかな。地球の近くにコロニーがあるなら、ちょうど常に反対側を周回してるとかでない限り月が見えそうなはずだけどそういう説明も今までなかったよね?宇宙考証の監修も付かれてる漫画なので意図的なものを感じる。そしてこの物語の1話の始まりは、「かぐや姫」は秘密…。これは「地球」=月説あり?
巻が進むごとに表紙の地球が欠けていってるのも、最終巻表紙で完全に消えるフラグ立ってるね。
そしてアラタさん、天上人(テクノクラート)入り!
これは魂売ったと思いきや、弱者(ダフネー、そして「きみ」)を救うために組織の上層に潜入してから革命を起こして社会をぶっ潰すヒーローっていうお約束の胸熱展開が最後に待ってると思っていいんですよね?よね??
続きたのしみにしてます。