suisei in my head

夜になっても遊びつづけろ

青野くんに触りたいから死にたい 5巻

 

青野くんに触りたいから死にたい(5) (アフタヌーンKC)
 

青野くんに触りたいから死にたい、5巻感想ぽつぽつと。ネタバレあります。

 

 

・街灯のシーンがエモさ炸裂かつ、ほの怖くて(背景…!)好きだなぁ。

この漫画、ある種ドラマティックなシチュエーションの恋愛の切なさがエモーショナルに描かれる一方、ホラー部分がロジカルなルールにのっとっている(美桜ちゃんはミステリーでいうところの探偵役)ところが、物語の強度が高いよね。

・しかし青野くんも優里も家庭環境が地獄だね。恐らく青野くんは、母親に幼い弟を捨ててくるよう命じられて、一度従ったけどやっぱりできずに閉館間際に戻ってきて、弟は守るため祖父母宅に連れて行く。その後の母親と二人暮らしから母親自殺までにまた闇の深い地獄がありそう。

・あと5巻で好きなシーンは優里と藤本くんがお互いの良いところを褒め合って、藤本くんが照れてるところです。藤本くんは絶対優里に惚れてる感じだけど、優里は死んでも永遠に青野くんが好きだから、このルートないんだよね…。

・蒼太が遊んでいる誰か、攻撃的な悪霊、あれは何なんだろう、あれが四ツ首様、すなわち生け贄を必要とする悪霊なんだろうか。結菜ちゃんが「変な人達」と言ってるので複数の悪霊の集合体なの?

・×印の意味は、優里が青野くんに捧げた命の量がある一定のレベルを越えたことの警鐘だと。

美桜ちゃん曰く「青野くんが優里ちゃんのお腹で受肉するみたい」…

キリスト教的な意味の受肉というより、そのまま霊体が、身体を持ってフィジカルに実体化することを言っている感じ? 

・青野くんが姿を見せなかった間、「ずっと側にいた」「一番近いところ」「暖かい場所でうたた寝」していたっていうのは、優里ちゃんのお腹にいた、もっと直接的に言うと子宮?って思った。子どもから見える怪物バージョンの青野くん、優里とへその緒みたいなので繋がってたし…。

・少し気になるのは、黒青野くんが「鉄平は3回俺を間違えた」と言ってるけど、鉄平が「お前藤本か?」みたいなことを言ってるのは2回だけ。じゃああと1回は何のことを言ってるのか?過去のこと?