ボクたちはみんな大人になれなかった
お正月休み読書1冊め。
サブカルチャーを散りばめたセンチメンタルでエモい感じの過去の恋愛小説で、好みっぽいと思って買ったのですが、世代が違うからなのか?あんまり刺さらなかった。
たぶん実際の彼女は、ちょっと短期でインドに行って視野が広がってみたら主人公を「つまんない男だな」と思ってしまって、違うタイプの小沢さんがキラキラして見えて、クロスフェードして去って行ったっていうよくある話なんだろうと推察されるも、記憶の中の彼女はいつも「大丈夫だよ、キミは面白いもん」と肯定してくれて、男の方は永遠にその甘い思い出の中で生きているという、呪いのような話だった。
あと好きな女性のことをブスという男は振られて当然なので、彼女はたぶん、自分をブス扱いしない男と結婚したに違いない。
ラストの結末で、彼女がFacebookでたくさん「ひどいね」してくれたところが、ほどよい希望の持たせ方で、よかったです。