テセウスの船
- 作者: 東元俊哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/09/22
- メディア: Kindle版
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- 作者: 東元俊哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/09/21
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1〜5巻まで読んだネタバレ感想
タイトルの「テセウスの船」は、船の朽ちた部品を置き換えていって、すべての部品が置き換えられたとき、その船は元の船と同じ船といえるのか?という有名な思考実験。
21人無差別殺人事件の犯人とされる死刑囚の息子が、事件当時にタイムスリップして真相を解明しようとするサスペンス。導入部は「僕だけがいない街」を連想させるけど、作品のタイプは全然違って、例えば映画「バタフライエフェクト」をはじめとするタイムパラドックスものの色が濃いかな。
過去を知ってる主人公が事件を未然に防ごうと頑張るんだけど、過去改変したせいで正史が変わり始め、状況は知っている過去よりさらに悪くなり…という。そもそも素性不明で行動もメッチャ怪しい主人公は村の人達に怪しまれてしまう。(←主人公迂闊だし不審すぎて、1巻読んでる最中は「そうか…犯人は未来から来た俺だったんだ。父さんは俺を守るために、死刑囚になっても黙秘していたんだ…!」というパラドックスオチじゃないかヒヤヒヤしました。)「テセウスの船」は出来事を少しずつ変えていってすべて改変されたとき、もはや別物の事件、歴史、人生になってしまうということか。
大体のサスペンスものは怪しい人物がちょいちょいいるもんですが、この漫画は今のところ全然犯人の見当がつかなくて気になる!
田中さん家での耳打ちのくだりやあの絵、カセットテープからすると、犯人はサイコパスな子供で、新聞配達員の翼とは共謀関係っぽいんだけど。怪しい子供も今のところいないので、、、こいつ誰だっけ?っていうレベルの登場人物が犯人っていう浦沢直樹パターンじゃないといいな。
佐々木紀子が何を話すのか、いいとこで切れたので続きが楽しみ。