suisei in my head

夜になっても遊びつづけろ

ユリ熊嵐 漫画版(1巻)を読んだ。

 

ユリ熊嵐 (1) (バーズコミックス)

ユリ熊嵐 (1) (バーズコミックス)

 

 ネタバレありです

 

まだどっちも序盤なので何とも言えないけれど,アニメ版とは,結構ストーリーが違うんだよね。

断絶の壁(物理的な)もユリ裁判もない(ジャッジメンズは生徒会役員として出てくる。あと「夢の中」で),現実的な舞台で,学校は普通に共学で男子がいたり。純花は出てこなくて,わりと最初から紅羽と銀子が恋していて,運命の人で…(?)という流れだったり。

この世界はみんなクマ。本当のことを言ってはダメ,「排除されてしまうから」。というのが銀子のママの教え。そして,紅羽ひとりだけがクマじゃない,人間の女の子。という流れからの。

「でもそれって全て銀子の幻覚よね?」「うん」

「銀子の心は 銀子のママが…女王様が作ったクマの世界に閉じ込められてるの」 

「透明な嵐の中でずっとひとりぼっちなんだよ」

親の愛情を適切に受けられなかった子どもが,透明な嵐に負けず,運命の相手を見つけ出して,本当の愛を獲得する。という話なのかしら。ピングドラムも大ざっぱに言えばそんな感じでしたね。

ところで,アニメでの「透明な嵐」は今のところ,周囲からの同調圧力,百合に対する偏見(女の子同士は「友達」であるべき)という抑圧に見えるけど,前掲の言葉はちょっとニュアンスが違うよね。もうすこし広い意味で捉えるべきなのかも。

 

まあ色々と気になるところはあって,アニメと漫画で展開が違うみたいなので,どっちも続きが気になります。漫画も少女マンガテイストありの百合で可愛いです。